デミオ(DJ)のロードノイズ対策と空力騒音対策の勘所(2016年版)

DEMIO(DJ5FS)を購入してから、およそ2年が経ちました。

乗り心地と騒音に不満を持ち、徹底的にやってやろうじゃないかと、あらゆる事を試しました。

効果のあったもの、手間だけでなにも成果を得られなかったもの、様々です。

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いま、空力騒音と、走行安定性の向上について検討・実施をしています。

ロードノイズ対策については、ほぼやりきった感があり、一度まとめて見ようかと思い、これを書いています。

現時点で到達しているのは、すり減ってスリップサインの出たタイヤを新品に交換した際、感じられる騒音に変化がないというレベル。

走行中でも、囁くように会話が可能です。

 

非常に面倒くさいことになる作業無く、静かになることを体感できる部位を書き出してみます。

まず用意が必要な物として以下の通り。

1:制振材:積水化学 カルムーンシート

2:防錆材:三井鉱山 ZAPテープ

3:発泡NBRシート20mm厚と10mm厚:アイリスオーヤマ ラバーシート(RS-18920・RS-18910)

4:すんげー強力なカーペットテープ

5:ガラスクロステープ

6:粘着テープがくっつく気温

7:分解して組み立てるまでの体力と根性

特殊な工具は必要ありません。

10MM・14MMのレンチ、ドライバーセット、内装を取り外すレバー、強い洗濯ばさみが二つあれば大丈夫です。記憶で書いているので、他に必要だったら整備工場で借りてください。

 

なお、カルムーンシートの派生品として、REAL SCHILD(レアルシルト)という製品がありますが、あれではロードノイズが減らせません。

主な理由として、ドアパネルなどの大平面の剛性を高めるために、カルムーンシートの金属板層が有効だからです。

さらに、制振材としての損失係数も優れています。

一方で、カルムーンシートの剥がれ止めとして、粘着テープによる固定が必要となりますが、それ以上にメリットが勝っていますので、大人しくこれを1ケース発注してください。

残念ながら、ほとんどケース販売でしか買えませんので、余ったら人に自慢する用に使いましょう。

欠点は、重いことです。

きっと、軽量化に精を出したメーカー担当者が泣いてしまうくらいに、車重は増します。

 

A:天井前端部への、制振材取り付け。

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写真では全面に取り付けていますが、走行に伴う騒音対策としては、フロントウインドシールド上端部だけで十分です。

150mm幅くらいに切ったカルムーンシートを、端から端までエアバッグを避けて貼り付けます。

固定のために、ガラスクロステープで端を押さえます。

目的は、ウインドシールド上端部で起こる、空力的原因によるパネルの振動を抑制します。

制振材としての使用目的と、そのバッキング材である金属板による剛性向上が主な目的です。

要するに、この部分の板厚を上げたいという事です。

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ちなみに、シンサレートなどを薄く貼っても、音が静かになることはありません。

何かを取り付けたいのなら、20mm厚の発泡NBRシートを、カーペットテープで貼り付けましょう。

遮音性能が高いので、ウインドシールド上端部で発生した振動音を減衰させてくれます。

この部位には、それだけの十分な空間があります。

天井のトップシーリング脱着は一人で可能です。

作業は、ドアの内装を取り外すより簡単で、天井の取り外しは素人でも10分くらいです。

 

B:フロントドアパネル前端部への、制振材取り付け。

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写真では、レアルシルトをドアパネル中央部へ貼り付けていますが、これはイブプロフェン並に無効です。

効果的な制振材の配置は、ドア前端部です。

中央よりも前側へ、なるべく下側から取り付けます。

ちょうどスピーカーの裏側になります。

ドア前部の下部は、空力的に圧力変動の大きい箇所です。

この部分でドアパネルが風で叩かれ、振動が音として車内へ伝わります。

カルムーンシートを使い、この部位の見かけの板厚を上げ、振動を抑制します。

太鼓の原理で反対側のドアから来る空気振動で叩かれることによる振動も抑制します。

もう一カ所、ドア中央部付近の最上部付近へも、カルムーンシートを取り付けます。

この部分は、バックミラーで起きたカルマン渦で叩かれる場所になります。

ドア内部は錆びやすい箇所ですので、ZAPテープを下地に使うなど、防錆も考えましょう。

 

C:フロントドアパネル内側への、20mm発泡NBRシートの取り付け。

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更にこの上に重ね張りします。

30mmくらいは楽に張り込める空間がありますが、ドアハンドルのリンクに干渉しないように注意しましょう。

リンクアームに当たっていなくても、ハンドル操作時に持ち上がるリンケージがあります。

それと干渉すると、ドアが開かなくなりますし、そうなると電子キーの機構上、ドアロックも出来なくなります。

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このように、カーペットテープで取り付けます。

目的は、車外騒音の減衰です。

ドアの振動抑制と、透過音の減衰は、とても効果を感じられる対策です。

 

D:センターフロア全体への、10mm(部分的に20mm)発泡NBRシートの敷き詰め。

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外音の侵入を防止するのが目的です。

あと、デミオはセンターボディ下部で、空力的騒音を発しています。

構造上の問題ですので、どうしようもありません。

それの透過を、少しでも減衰させることを目的としています。

10mmでしたら内装の中に仕込めますが、可能な箇所には20mmを敷き込みます。

サイドロッカー部の立ち上がりは、丁寧に張り込みましょう。

センタートンネル部と、リアシート立ち上がり部も忘れずに。

シートとセンターコンソールを取り外すだけでできる作業なのに、とても効果があります。

 

E:シートアンカー部への、発泡ポリウレタン充填

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取り付け部の剛性向上を目的としています。

操縦安定性の向上と、シートを介して伝わる振動抑制を狙っています。

写真は施工前。

 

F:フロントドア前端部・後端部・Bピラー下部へのへの、シール材設置。

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狭い部分を流れる空気を止めます。

特にフロントドア前端部と、リアドア後端部は重要です。

フロントドア前端部のAピラー部には、別の配慮もします。

Aピラーとドアサッシ部が一直線になるよう、シール材を取り付けます。

これは空力騒音になるのですが、Aピラーとドアの隙間に乱流が流れることにより騒音が出ています。

これの発生自体を抑制します。

 

欲を言えば、Bピラー付近からフロントドア中央部付近にかけて、ルーフサイドに整流板を儲けたい。

フロントウインドシールドとAピラーの段差をなめらかにつなぐ部材もあれば、より静かになると考えられます。

 

Bピラー下部へ発砲NBRをブロック状に切り出して取り付けるのも効果的です。

吸い出される空気自体が入ってこなくなりますので。

なお、写真にあるドア下端のシール材よりも、ドア前端・後端部・Bピラー下部をシールした方が体感的な効果があります。

 

G:リアスポイラー内部への、制振材取り付け、発泡ポリウレタン充填。

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気流により鋼板が叩かれて音が出ています。

内部にカルムーンシートを取り付け、可能であるなら発泡ポリウレタンを充填します。

ストップランプのケーブルなどがあるので、充填できるのは端部に限定されます。

 

H:サスペンションアームへの、制振材取り付け。

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剛体伝播を抑制することと、アクティブサイレンサーに似た効果を狙います。

カルムーンシート以外では無効と考えられます。

端部はシリコンでシール・固定してます。

更に、ロアアームをラバーコートします。

 

I:リアTBAへの、ゴムライニング。

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スプレー式のラバーコート剤を吹き付けます。

剛体伝播を抑制することを目的としています。

 

J:エンジンルームバルクヘッド部へ、発泡NBRシート取り付け。

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フロントタイヤ部、フェンダーライナーを取り外します。

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車内・外を隔離する部分が露出しますので、発泡NBRのシートを50mmとか60mmという厚さで設置します。

防錆も考慮しましょう。

ちなみに、ホイールハウスにラバーを吹き付けてというような事を耳にしますが、雨水のまきあげ音以外で無効です。

 

車内側のダッシュサイレンサーを分厚いウレタンなどに出来ると、更に静かになるはずですが、ダッシュボードの脱着は面倒なので、おすすめできません。

 

K:リアホイールハウス部に、発泡NBRシート取り付け。

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ホイールハウスを包み込むように、発泡NBRシートを取り付けます。

内装材の裏側へも、10mm厚なら貼り付けられます。

この部位には、エキストラクターもあります。

ここからの外音侵入を抑制するため、高密度のホワイトキューオンをダクト状に設置すると、効果が得られます。

この部位の施工は、注意が必要です。

十分な配慮がないと、ドアが閉まりにくくなったり、空調性能に影響を与えます。

 

L:フロント・リア タイヤ前の、スパッツの大型化。

操縦安定性の向上もはっきり感じるのですが、それ以上にドア廻りの騒音が減少します。

ただ、下に10mm伸ばしただけでも、段差でこすりやすくなります。

ですので、EVA材などを切り出して、現状のスパッツへファスナーで取り付けます。

横と縦に大型化します。

サイズは気分次第です。

効果絶大で、40km/hくらいで操縦安定性の向上も実感できます。

ただし、すんごくこすります。

 

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